岡本裕明氏の4/15付けアゴラ記事「ヨーカ堂の再生は計画通り可能なのだろうか?:セブン社の日本的経営体制」へのコメントです。
話は逆のような、、、
つまり鈴木氏の置き土産を井坂氏が処理している、そういう構図であります。
ちょっと古いですけど、2022年11月23日付け現代ビジネス「鈴木敏文を失ったセブン&アイグループはいよいよ沈没するのか」と題する大原浩氏の記事では、その6年前に「現状のセブン-イレブンの高収益に甘えて、将来のための大胆な改革のスピードが遅すぎる」として、井坂氏に「ダメ出し」をしたけれど、取締役会で否決され、鈴木氏退任に繋がったことが、セブン&アイ凋落の原因としております。
これを読む限り、取締役会を味方につけた井坂氏が鈴木敏文氏の「ダメ出し」を拒絶したことが今日のセブンアイ凋落につながっていることは、まず間違いのないところでしょう。
まあ、元はといえば、2005年のヨーカ堂によるセブンイレブン吸収にあったとみるのが正解でしょう。前途が危ぶまれた総合スーパーマーケットであるヨーカ堂が、好調なセブンイレブンを取り込んでお化粧したというのが実際のところですから。セブンイレブンの株式を持っていた人には、たまったものではありません。
こういう裏切りをやった上に、せっかく正しい忠告をしてくれた鈴木氏の提言を退けて退任に追い込んでしまう。こんなことをやっておれば、企業経営が傾くのも当たり前。当然の報いだといっても過言ではないでしょう。こういう人たちには「まじめにやれ」というしかありません。
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