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あんたはエライ、じゃないよ!

中村祐輔氏の5/27付けアゴラ記事「米国領事館での不快な出来事」へのコメントです。


以下のような不公平な対応は、やっている本人は己の権力の発露であり、己の偉さを実感し、満足しているのかもしれないけれど、外部から見ればダメな奴で、公務員失格と思われてしまうのですね。

最初の窓口の人は、米国人にはひとりひとりに時間をかけて目の前で書類に記入させて、5〜10分と時間を費やしている。米国では稀にこのような不快な経験をしたことはあったが、日本国内にある外国の領事館で、このような露骨な差別的対応が行われていることは驚きだ。

公務員に限らず、多くの人に対応する立場にある職業人、専門家がまず心掛けなければいけないことは、公平・公正さ(フェアネス)ということであって、アンフェアなやり方は、当人に対する評価を下げるばかりか、その雇用者、彼がが属する機関に対する評価も下げてしまいます。だから、雇用者サイドも、このような人物を排除し、あるいはこうした風潮の蔓延は防がなくてはいけない。

翻って、我が国にこれがないかといえば、じつはそうした部分はあるわけだし、既に大っぴらになり、ある場合には国際問題になっている。その一つは、政府の様々な部署がマスメディアに対して不公平な扱いをしていること。これは、「報道の自由度」の低さとして現れております。(こちらも参照ください)

もう一つは、我が国の検察司法の問題で、国内でも時折冤罪事件が問題になるし、取り調べ方法が問題視される。あるいは、かつての法医学の権威が多数の誤った判断をしたとも言われている。そして、国際的にも我が国の司法はアンフェアであるとのイメージを抱かれており、我が国で交通事故を起こして収監されたアルコニス氏がその犠牲者とみなされてしまったりする。(魚住氏の官僚とメディアや、ちきりんさんの記事も参照ください)

これらは、司法関係者の偉さを示すものではなく、程度の低さを示すものだと認識しなくてはいけません。そして、我が国が国際的に高い評価を得るためには、これらの点は正していかなくてはいけない。こんなことは、簡単にわかりそうなものなのですが。

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