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自己実現と、コミュニティ感情

尾藤克之氏の6/4付けアゴラ記事「若者が口にする『自己実現』とは何か?」へのコメントです。


自己実現という概念は、社会的諸制度などの形にとらわれると、わかり難くなるのではないかと思います。

人は元来社会的動物であり、集団で生きるための欲求が本能として備わっております。つまり、コミュニティを指向し、コミュニティ感情を持つ。この感情が満足されるとき、それは「自己実現」ということになるのではないでしょうか。

コミュニティ感情とは、(1)帰属意識、(2)相互依存性、(3)役割意識の三つで、自らが特定のコミュニティに属していることを意識し、これに依存して生きており、かつその中で一定の役割を果たしていることを実感する。これを相互に認めることによって、個々人がコミュニティの真の一員となれるのですね。

コミュニティは、地域や会員制クラブみたいなものもあるのですが、企業や各種団体、あるいは国家や人類全体というくくりもあり得ます。企業などは、基本は契約関係で成り立っているのですが、個々の社員が直接属する部課では、契約関係を超えた、心情的つながりもあるのですね。

自己実現で最も大事なところは、役割意識、己の属するコミュニティにいかなる形で貢献するかという点で、周囲の期待にこたえる形でそれぞれの役割を果たしていく、これがポイントです。何もしないで他人に期待するだけでは、ただのお荷物。そこで文句を言っても始まらない、ということです。

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