アゴラ編集部の6/20付けアゴラ記事「小島敏郎氏の会見でカイロ大名誉教授が予想外の大反論?」へのコメントです。
小池氏がちゃんと卒業したということは、前回も、エジプト側が声明を出して、学歴詐称疑惑は沈静化していたのですね。だから、何らかの新しい証拠が出てこないと、結局は同じ話になる。いつまでも同じような問題を追及していれば、エジプトサイドも怒りだすのではないでしょうか。
ろくすっぽ授業に出席していなかったというような証言もあったようですが、日本の大学だって、以前はほとんど授業に出ずに卒業する人もいないではなかった。「だいへん」を漢字に変換すると「代返」が最初に出てきたりするのはなぜでしょう。ひょっとして私のPCだけだとちょっとヤバいのだが、そんなことはないと信じましょう。
まあ、日本では、その後文科省の指導があったりして、出席をきちんととることを大学側に要求して、たしか8割以下の出席日数では単位を与えてはいけない、などと言われていたように記憶しています。まあ、そうした指導が行われること自体、現実がどうであったかを如実に物語っているというものです。
更に、大学の授業ともなれば、必要な知識能力があれば、何も出席する必要はない、と考えるのももっともで、予め出されたテーマで簡単なレポートを出せば出席を免除する「ウェーバー制度」なんてものもあったりしました。これ、授業を受ける権利を放棄するという意味ですけど、合理的な制度だと思います。
このあたりをなあなあでやってしまうと、いい加減という誹りを受けても仕方がないのですが、学部卒業生に要求される能力ありと大学が認める人物であれば、形式にとらわれずに卒業を認めるというのも、それほど悪いやり方ではないと思います。もちろん、それが実力者だからとか金銭的利益によるものだと論外ですけど、小池氏はどう見ても、それほどの馬鹿でもないようにみえる。ここが一番大事なところではないでしょうか。
この支配からの