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多少変な制度ではある新NISA

音喜多駿氏の8/5付けアゴラ記事「新NISAを始めた人は大損…?なわけがない、長期投資を前提とした制度設計」へのコメントです。


そもそもNISAやIDECOは長期投資・長期保有を前提に制度設計されたものです。一括枠を使って短期投資目的でやっている人もいるにはいると思いますが、そう多くはないでしょう。短期投資にしては金額が少ないですし。

いろいろな意味で誤解されそうな文章ですね。特に「短期投資にしては金額が少ないですし」ってところには、カチンと来た人も多いのではないでしょうか。昔の非課税貯金枠(マル優)は全部で300万円だったし、毎月20万円を株式などに積み立てていける人はそれほど多くはないと思いますよ。まあ、国会議員の歳費なら、余裕の話だとは思いますけど

もう一つ、毎年限度額を積み立てると、トータルの限度額(成長枠で1,200万円)に到達するのは5年後。あまり長期投資とも言えません。まあ、中期的な波をとらえて高い所で売り、低い所で買うという人には使えそうな制度で、逆張り主体のバリュー投資家にはぴったりの制度かもしれません。

まあ、その手の投資家には、「金額が少ない」。おっしゃる通りです。ここは、ゲーム感覚で、総額1,200万円、年間に動かすトータルを240万円という縛りで腕試しをするというのが良い使い道ではないかと思います。

本来は、こんな制度にするのではなく、マル優枠を2,000万円程度とし、貯金から株式投資まで、幅広い運用を可能とするのが良いのではないかと思うのですが、一部の業界に良い顔をしようとすると、そういうわけにはいかないのでしょうね。

1 thoughts on “多少変な制度ではある新NISA

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