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サプライズには対話不足が必用

岡本裕明氏の8/10付けアゴラ記事「日銀は市場との対話が足りなかったのか?」へのコメントです。


以下の記述ですが、この積極姿勢には、確かに、おやっとの感を抱いた人が多かったのではないかと思います。これは、単なる利上げだけではなく、サプライズを意図的に演出した。市場に衝撃を与えるショック療法的要素があったのではないか、との印象を受けました。

ところで同社説は「(日銀が)さらなる利上げに積極的な姿勢を示したことが『予想外』」でそれが円高を加速させたとしています。

この目的は、単なる利上げだけではなく、口先介入的効果もプラスして、大幅利上げと同じ効果を市場に与えることを狙ったのではないかということ。利上げやこれに伴う円高のマイナス面を日本国民に印象付ける狙いがあったように、私には思われました。

もちろんそこまでの効果を狙うのが事実であるとすると、これは日銀総裁の領域を超えており、おそらくは岸田総理が関与している可能性が高い。その目的とするところは、総裁選再選戦略の一環である可能性が高いのですね。

なにぶん、日銀利上げ以前は、野党から新聞テレビから与党の総裁選出馬を目指しそうな面々から、皆さん為替を円高に導いて物価高の鎮静化を求めておりました。そんなことをするとどうなるか、これを見せつける効果が今回の利上げとそれに伴う混乱にはあったのですね。

今回の市場の混乱の結果、政治家や経済評論家の多くは、自らの過去の主張に頬かむりして、この混乱を招いた政府がけしからんといった主張を始めている。この先、利上げして円高にすべきとの主張はトーンダウンするはず。それこそが岸田総理の狙い目、だったのではないかな? ま、知らんけど、と付け加えておきますけど。

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