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転職スキルを身に着けるには

岡本裕明氏の9/3付けアゴラ記事「当たり前になった『私、会社を辞めます』:転職できるスキルはありますか?」へのコメントです。


以下は、全くその通りなのですが、これだけ言われてもどうしたらよいかわからないと思います。そこで、私の経験から方法論を一つ提示しておきます。

会社を辞める前に少なくともどんな汎用性あるノウハウを身に着けたか、そこを考えるべきだと思います。社内ルールや社内人事にいくら詳しくてもそんなのは屁にもならないのです。汎用性、ここに注力し、本当に実力がついたときが辞める権利取得とも言えます。

仕事をやっておりますと、いろいろな専門知識が必要となる。事務系であれば、法律だとか、行政手続きだとか、コンピュータソフトだとか、ウェブページの構築法やJAVA、PHPなどの言語だとかあるでしょうし、技術系ならそれこそ山のような技術に日々接する。本当は、事務系だってプログラミングぐらいできたほうが業務が効率化すると思いますが。

そうした時に、社内で聞くだけでなく、当該分野の専門書を数冊買って読み通すことが大事なのですね。ここで、一冊だと、著者のレベルを超えることができない。数冊読めば、その分野の現在のレベルがわかるし、その中での己の実力もわかるというもの。もちろん、目先の問題解決にも役立つし、実際の問題に役立てることで、単なる専門書の読者以上に、このノウハウが身につくのですね。

これをたくさんの領域でやっていきますと、異なる領域の視点や他の領域で開発された技術が、別の領域の問題解決にも役立つことがある。昨今の先端技術分野は、これら境界領域が重要になっております。そういうところで他に抜きんでた力を持つことが「汎用性あるノウハウを身に着ける」ということでしょう。

望ましくは、そういう力が社外からも見えるようにしておくこと。技術系なら学会に入って、発表の機会を狙うこと、学会発表は嫌う会社も多いのですが、特許ならむしろ出願を奨励されたりも致します。その他でも、活動の範囲を可能な限り広くしておくこと。もちろん、就業規則の範囲内でやらなくてはいけないのですが。

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