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蘇える、あの日見た「宇宙線」

杉山大志氏の9/6付けアゴラ記事「CO2ではなく雲の減少で気温が上昇しているという論文」へのコメントです。


「太陽活動の変化による宇宙線の影響などが考えられる」なんてことが議論される時代になったのですね。感無量です。

昔、私が使っていた部屋は、小さな窓から屋根の上に出ることができまして、屋根の上に寝そべって、本を読んだり、ぼんやりしたりするのが私の楽しみだったんですね。ある晩秋の晴れた午後のこと、いつものように屋根に寝そべって落ち葉が空高く舞い上がる様子を眺めていたとき、青空のあちこちに、ぽんぽんと、小さな雲が、いくつもいくつも現れました。その雲はどんどん大きくなって、やがて空一面を覆いつくしてしまいました。

これ、実に不思議な現象でしょう。互いに無関係な空のあちこちに、ほとんど同時に雲が発生したんですからね。で、後に、素粒子の研究を知るようになって、これは、きっと宇宙線の仕業であろうと考えるようになったのです。

これ、他の人にお話したことがあるのですが、そんな馬鹿な、で終わってしまいます。でも、原子物理学などをかじりますと、放射線の検出に使う霧箱などというものがあることを知る。上空の大気も霧箱と同じで、水蒸気が過飽和になることはよくあることなのですね。そして強力な宇宙線は、上空の大気原子との衝突を繰り返して多数の放射線に分裂する、カスケードシャワーという現象もあるのですね。

いずれリタイアしたら車に上空を撮影するカメラとガイガーカウンターを積んで、雲のできやすい海岸地帯や山岳地帯で粘ってやろうか、などと本気で考えていたこともあったのですが、忘れておりました。これ、まだ定説になっていないのなら、どなたかトライされたら良いのではないでしょうか。

1 thoughts on “蘇える、あの日見た「宇宙線」

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