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ちゃぶ台返し否定:一事不再理

郷原信郎氏の9/13付けアゴラ記事「高市氏出馬会見、党紀委処分で裏金議員『非公認』を否定『「ちゃぶ台返し」はできない』に重大な疑問」へのコメントです。


党紀委員会で「非公認」も含めて検討した上で、処分が決定されたことを強調し、それを覆すのは「独裁」とまで言い切ったことで、裏金議員の公認を見直すことを明確に否定した。この高市氏の発言は、次期衆院選での公認の見直しなどという話にならないよう、固唾をのんで総裁選の行方を見守っている80人を超える裏金議員の支持を得る上では、この上なく効果的なものと言えよう。

これは、「一事不再理」という考え方でしょう。憲法39条は司法の場での一事不再理を定めたものですが、政党内部の処分においても同様の考え方に従うのは、あながちおかしなことであるとも言えません。

高市氏や林氏は、つまるところ、そういうことを言いたいのではないでしょうか。

まあ、それが裏金議員に有利な結果に至ることには違いないのですが、悪人を処罰するためには何をしてもいいなどということをいたしますと、近代的な人権思想に反してしまいます。

ここは、誰それを処罰するという考えをいったん棚上げとし、このような行為が再発しないよう、制度面での手当てを考えていく道が、まっとうなやり方であると思います。

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