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もうそこにあるAI世界の行く所

岡本裕明氏の10/1付けアゴラ記事「AIの世界の行きつく先:社会の二極化が進むのは避けられない」へのコメントです。


テレビのドラマの俳優は全部仮想の人物、あるいはリアルの俳優をコピーしたバーチャル人間になるでしょう。テレビニュースも天気予報のお姉さんも全部バーチャルです。

これ、アニメを見たり、ボーカロイドの楽曲を聞いている人には、別に驚くにあたらない日常だと思いますよ。アニメも、人件費を下げるためには3Dアニメ主体になるでしょうし、これを人間が動かしているのかAIが動かしているのかなんて、みている人にはわかりません。

一方、ボーカロイドの踊りを人間が真似る、いかにボーカロイドの踊りに近づけるか、なんてことも行われて、ダンサロイドなどという人たちが人気を集めたりしておりました。そういえば、ドラマも、元は漫画やラノベ、なんてのが多いですから、その内に3Dアニメの登場人物を人間が真似る実写ドラマ、なんてのが流行ることになるのかも。(もうなっているのかな?)

まあ、AIを人間がいかにうまく真似られるか、などということになりますと、これは「クマのダンス」と似たようなものかもしれない。ダンスがうまいから見るのではなく、クマがダンスするのを見る。それと同じように、ロボットや3Dアニメではなく、人間が演じるところに価値がある、などといわれますと、ちょっと悲しいものがあるかもしれない。

そうはいっても、AIがしていることは、これまでのところでは、与えられた枠内での思考ですから、枠そのものを変える「パラダイムシフト」に相当する部分は、今のところ、人間の独壇場です。まあ、それをやれる人は少ないのですし、いずれAIがパラダイムを破壊するなどということも、ないとは言えないのですが。

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