中村仁氏の10/8付けアゴラ記事「マネー市場の抵抗にあって挫折する石破新首相の改革」へのコメントです。
「国民を守る」の項目では、「物価上昇を上回る賃金上昇を定着させる」とあります。物価高の大きな要因は輸入物価の上昇で、円安、資源高、海外情勢不安などです。このうち日本がてきるのは、金利引き上げによる円安阻止です。円安対策については何も語らず、語れない。そこに真実がある。
「そこに真実がある」のは確かでしょうけど、この「真実」は「歓迎すべき真実」ですよ。
そもそも物価高の要因を輸入物価の上昇のみに絞ってしまう理由は何なのでしょうか。輸入物価が上昇するなら、国内生産が相対的に有利になる。国内で、より良い品をより安く作ればよいのですね。円安は、国内産業振興の願ってもないチャンスなのだが、なぜこの点に注目しないのでしょうか。
逆に、輸入物価を下げてしまうと、国内の生産が成り立たなくなる。すでにそうなっている品目も多く、これらは補助金漬けで何とか産業を維持しているのですね。これを良しとするのであれば、輸入品にも補助金を出せばよい。具体的には、石油などのエネルギーに補助金を出せばよいのですね。
補助金に頼ると日本は貧しくなる、ですか。まったくその通りです。補助金に頼らず、日本を豊かにするには、国内の産業を振興しなくちゃいけない。そのためには、円安は願ってもないチャンス。あ、これ、前に言いました。繰り返しになりますので、以下略、です。
とらんぷ参上