アゴラ編集部の10/14付けアゴラ記事「世界から相手にされない『アジア版NATO』:実現可能なのか?」へのコメントです。
自民党の小野寺五典政調会長はアジアにおける安全保障の仕組みを議論するためのタスクフォースを衆院選後に発足させることを発表しました。この新しい組織は石破首相の肝いりの構想である「アジア版NATO」の推進していくものと見られています。
この文章は、前半は事実だけど、後半はアゴラ編集部の考えです。つまり、「アジアにおける安全保障の仕組みを議論するためのタスクフォースを衆院選後に発足させる」と発表したことは事実だけど、「『アジア版NATO』の推進していく」は想像なのですね。
で、この想像が正しいかどうかとなりますと、これは相当に怪しい。つまり、この構想は現実的ではないと、大多数の人が考えているわけで、それを石破氏があえて推進しなくちゃいけない理由が思い浮かばないのですね。
むしろここは、石破氏が過去に「アジア版NATO構想」を掲げていた事実にかんがみ、これを今後も掲げ続けるのか、看板を下ろすのかを判断する、と考えるのが妥当であるように、私には思えます。
まあ、このあたりの判断は、石破氏を賢いと考えるか、愚かと考えるかに依存するのでしょうが、アジア版NATO構想の推進と考える人は、「自分は後者である」と宣言しているようなものではないでしょうか。ま、何を考えるのも自由なのですが。
ganba