黒坂岳央氏の10/29付けアゴラ記事「『早期リタイヤが人生目標』という残念さ」へのコメントです。
仕事が趣味のように思える人は幸せな人なのでしょうね。まあ、私もどちらかといえばそうですから、この手の人を非難する理由は全くないし、むしろ、より多くの人がそうなることこそ、社会を繁栄させ、人類が進歩するカギだと考えております。
でも、多くの人にとっては、仕事は金を稼ぐ手段であり、そのためには嫌なこと、つらいことも我慢しなくちゃいけない、と考えられているのでしょう。金を稼がなくては、衣食住も満足に手に入りませんから、いやだといっても、働かないわけにはいかない。
この手の人にとっての理想は、なるべく早くお金をためて、嫌なことをしないでも生きていけるようにすること。これが、人生の目標になる、ごく自然な話です。さらに、暇が苦痛というのは趣味のない人にとってであり、自分の好きな趣味のある人にしてみれば、暇はあればあるだけ幸せというものです。
もちろん、仕事が趣味と言いますか、仕事の中に大いなる喜びを見出す人にしてみれば、自分の好きな仕事(≒趣味)をしておればお金まで稼げてしまうのですから、これはこれで充分に幸せな話なのですね。この手の人には趣味はなくたって構いません。
一方、趣味の必要な人にとっては、今の時代、ネットというものがありますから、趣味の世界もそれだけ奥が深く、没頭もしやすくなっております。ネトゲにはまるのは、どうかと思いますけど、それで幸せなら傍から口を挟む理由はない。それ以外にも、さまざまな学問分野(古代史あり経済学あり物理学ありですよ)や芸術分野(写真を撮る人は増えたし、アニメやコミックだって立派な芸術です)に没頭するのも悪くない。ネットを使えばそれが簡単にできるのだから、良い時代になったものです。
人生は四苦八苦
仏陀さんは正しいことを言った。
asobi