朝比奈一郎氏の11/4日付アゴラ記事「衆院選の結果を受けて、政治の未来や可能性について考える」へのコメントです。
まず、①の自民党の大敗だが、これは、いわゆる裏金問題への国民の怒りの爆発が影響したことは間違いない。
裏金問題への国民の怒り、ですが、単に、裏金を取ってけしからん、という問題ではないように思われます。人が怒る大きな原因は、「裏切られた」という思いに基づく場合が多く、今回の自民敗北の原因は、石破自民党総裁による裏切りに対して国民が怒った、ということであるように思えます。
つまり、石破氏は党内野党であり、裏金問題に対しては厳しく対処する、経済的には金利を引き上げてインフレを抑制すると、国民は期待したはずです。ところが、自民党総裁に選出されると、この双方ともひっこめて、従来の岸田路線の継続という色合いを濃くしてしまったのですね。選挙間際に、再び裏金議員への厳しい対処に回帰しましたが、2千万円問題もあり、今一つ方向性が定まらない。
しかしこれはやむを得ない面もあるのであって、党内野党のままでは総理という職は務まらない。この結果、国民の信頼を失うのは当然の話なのですね。つまり、その野党的主張が無責任なものでは政権を担当し得ない。新聞が書き立てるような、無責任な批判に終始することは、責任ある政治家とは言えないのですね。
石破総理の姿を見ていると、なんとなく、村山総理の二の舞、との感を抱きます。村山社会党委員長も、総理という責任ある立場になれば従来の主張を大きく変えざるを得ず、結局社会党は存在理由を失った。石破氏も、似たようなことになるのではなかろうか。そんな予感を感ぜずにはおられません。
地震がカギだ