八幡和郎氏の11/7付けアゴラ記事「セレブを動員して浮ついた選挙運動をしたハリス陣営の決定的な誤り」へのコメントです。
しかし、ウクライナが典型的だが、法の支配を理由に取引を拒否して戦争を続けてきたのがバイデン政権だし、その考え方だと安心できる平和への出口へ向かう術はない。
ウクライナの人たちにはたまったものではないかもしれませんが、西側諸国としては、この戦争を長引かせるというのは、正しい戦略であったように私には思われます。
その理由は、第一に、ロシアの経済規模が西側に比べて圧倒的に弱小であるということ。戦争を長引かせれば、経済的ダメージが蓄積する。西側としては、ロシアを深みに引きずり込めば、いずれロシアは破綻する。これを待てばよかったのですね。ロシアが破綻してくれれば、世界の危険要因が一つ減る。
ウクライナの犠牲を少なくするためには、短期間で決着をつけるのが良いのですが、これをやると、ロシアが核兵器を使う恐れがある。ここは、少しずつ、ロシアを破綻のふちに追いやるしか、選択の余地はありませんでした。
トランプ政権が誕生して最も喜んでいるのはプーチン氏ではないかな? プーチン氏は、さしあたりほしいものを得ることになる。一方のウクライナは、領土を失うわけで、表向きは憤慨するしかありませんが、実のところでは、ヤレヤレ、と思っているのではないかと思います。もう一人大喜びしていそうなのが金正恩。彼はベストのタイミングでロシアに派兵した。これによって彼の得たものは、たぶん、大きいのではないかと思いますよ。この先それがどういう形で現れるか、ここが少々心配なところです。
gannbare