倉本圭造氏の12/7付けアゴラ記事「しばらく石破が続くかも?と思う理由(安倍は遠くなりにけり)」へのコメントです。
そのうえ、世の中が圧倒的に「シラフ」な感じになってるっていうか、大きな物語としての「党派性」にコミットして生きている人数はどんどん小さくなっていって、フラグメント化したそれぞれバラバラの興味関心に個々人が向かってる多様性の時代になっている。
だから、石破氏が人気ないから変えるといっても、もう一度「安倍派」的な保守派路線で大きなうねりを起こすというのはかなり難しいだろうなと思います。
右派、左派というくくりが意味を失っているというのはその通りで「大きな物語としての『党派性』」など、とうの昔に意味を失ってしまっているのもその通りでしょう。なにぶん、ソ連邦が崩壊したのが1991年12月25日のゴルバチョフ辞任で、西側諸国にはゴルビーサンタの大きなプレゼントがもたらされたのですね。まあ、あとに登場した赤ら顔のロシア大統領が少々問題でしたが。
で、共産主義がダメとなっても進歩的文化人の人たちの路線変更が少々遅れた。まあでもさすがに今となっては、皆さん気付いたことでしょう。大きな物語の崩壊を描写したポストモダン思想が興隆し、世紀が変わって瓦解してメジャーな思想は失われた、ように見える。政治の世界でも混沌が支配した四半世紀ではありました。
で、この時代を一言で言うならば「乱世」であって、ここでは「シラフ」の人間にリーダーは務まらない。鈴木大拙師の言う「気狂いの人」、普通の人に言わせれば「頭のねじのぶっ飛んだ人」こそがリーダーにふさわしい人なのですね。
まあ、石破氏がどうであるかは言いませんけど、シラフに近く、頭のねじはぶっ飛んだというよりは緩んだだけのような気も致します。それはともかく、石破氏が決断をするのは、おそらくは来年の1月下旬。トランプ氏次第、とみておりますが、これまでの経緯を見ると、総理継続は相当に難しいのではないかというのが、私の感触です。
ishiba