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相場を読む:2024&2025

毎年恒例の相場を読むです。昨年末には波乱含みのハイリスク相場と読みました本年でしたが、結果的には絶好調の一年となりました。日経平均は、バブル高値を超して4万円台に突入、42426.77の高値を付けるという、出来すぎの展開となっております。ここは例年のごとく、サルでもできる反省とやらをしないわけにはまいりません。


2024年の日本市場

2022年から2024年まで3年間のドル円と日経平均の推移は以下のようになりました。一言で言えば、日経平均は4万円前後の小動き、ドル円は150円台を固める動きで、唯一の波乱が8/5の日銀金利引き上げと、この際に利上げに積極的な姿勢を見せたことだったのですが、これもその後、発言を訂正する動きもあり、以前の水準に戻しております。

日本市場以外では

日本市場が絶好調ぶりを示す一方、市場以外では、国内でも、世界でも、さまざまな動きが生じております。これらはいうなれば、先行きに暗雲漂う、とまでは言えないまでも、何やらきな臭い雰囲気が漂っております。まあ、今年に始まったものでもないのですが、これが煮詰まりつつある、との印象を受けた一年でした。

本年の象徴的な動きは、政治指導者の交替で、それもサプライズを伴う、普通ではない交代劇が随所で見られました。「小は」という失礼な形容詞を付けたくなる兵庫県知事の出直し選挙での逆転再選から、石破氏ゲル総理の予想外の誕生、そして「もしトラ」→「ほぼトラ」→「またトラ」の米国大統領選挙、更には何を狂ったか「戒厳令」→「弾劾」の韓国大統領失脚と、レースで言えば大荒れの展開となりました。

これら、予想外の政治指導者の登場は、国際政治、そして経済の先行きを読みにくくしております。我が国の石破総理が何をするのかもよくわからない。トランプ大統領とどのように話し合いが成立するのかもよくわからない。そもそも、いつまで総理を続けるのかもわからない。我が国の先行きは、完全に不透明です。

そして、トランプ氏が何を始めるのかもよくわからない。中国相手にどうするのか、メキシコカナダからの輸入に高率の関税を課すのかどうか、対日本でどんな手を繰り出してくるのか、露宇戦争をやめさせるといっているけどどうやって、中東政策はどうするのか、いろいろ考えても全然わからない。

韓国に至っては、反日の方向に向かいそうだということは、高い確度で言えるのですが、それは毎度のことだからで、具体的に何を始めるのかはさっぱりわからない。北朝鮮が何をするのかもわからないのですが、こちらは訳の分からないことをするのがこれまでであり、トランプ氏と話が合いそうな感じも致します。北朝鮮に関しては、現在よりも悪くなることはまずなかろうという、不思議な安心感もあるのですね。

ロシアとウクライナの問題は、トランプさん次第ですから、考えても始まりません。問題は中国で、これまで懸念されておりました台湾進攻は、ロシアのもたつきぶりを見れば、さしあたり遠のいているとの感もあるのですが、経済危機と中国国内でのフラストレーションの高まり、そしてトランプ氏の対中国高圧姿勢を考えれば、こちらはただではすみそうにありません。中国初の経済危機は、念頭に置くべき一つの要素ではないかと思います。

「小は」などという失礼な掛詞がつきがちな兵庫県知事選挙ではありましたが、ここで示された見過ごしてはいけないポイントが「ネットの力」でして、マスメディアが信頼を失う一方で、ネットの言説が選挙での投票行動にも多大な影響を与えるようになりました。これに関しては今後、法的な手当ても種々なされるのでしょうけど、それぞれの陣営のネット戦略も真剣に考えざるを得なくなるのでしょう。弱小なりと言えども、本ブログを通してネットに関わっているものとしては、ちょっと考えておかなくてはいけないポイントではあります。

で、2025年は

で、どうするか、というのが最大の問題なのですが、こうも先行き不透明では気安く動きにくい。結局のところ、これまで同様、キャッシュポジションを高めて、投資機会を虎視眈々と待つというスタイルで臨みたいと思います。

本年8月5日は、ある意味そういう機会であったのですが、それは今だから言えること。本当の大崩れは、二段三段の下げがあるもので、翌日半値戻しなどというのは本物の大崩れではありません。チャンスとばかりに飛びついた人が大やけどするのが本物の大崩れなのですね。

と、いうわけで、別に他人の不幸に期待するわけではありませんけど、ここは待ちに徹する。利益は全然でないし、面白くもないのですけどやむを得ません。

まあ、あえてメインシナリオを夢想するなら、中国で何らかの経済危機が発生し、中国人が世界で行ってきた投資の引き上げに転じるということ。世界の不動産、株式市場が大きく下げ、米国国債も売られてドル安になる。まあ、そういう展開があり得るのではないかと期待しております。世界の人びとには、あまり幸福な状況でもなさそうですけど、致し方ありません。

1 thoughts on “相場を読む:2024&2025

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