中村仁氏の1/12付けアゴラ記事「英明な宰相が不在の現代には凡庸な宰相でよい」へのコメントです。
石破政権は「凡庸で人畜無害で結構、必要最小限のことをしてくれればいい」というしかないのです。
石破氏にそれ以上を望むのは無理、というご主張ならごもっともですが、我が国を取り巻く現今の世界情勢を鑑みるとき、人畜無害な宰相で果たして通るものか、はなはだ疑問なのですね。最重要な日米関係においてもトランプ次期大統領が何を言い出すかわからない。中国がどうなるかもわからないし、朝鮮半島に至っては、北だけではなく、南も訳の分からないことになっているのですね。
そもそもその前の安倍総理の評価(膨大な負の遺産:金融、国債、裏金、旧統一教会問題)からして無茶苦茶です。安倍氏は裏金をやめさせようとしたのだし、統一教会に関しては、暗殺犯の主張を大いに喧伝するメディアの姿勢がむしろおかしい。国債残高の膨張は90年代の「円高不況対策」が嚆矢であり、それがいまだ続いていることが問題なのですね。
アベノミクスにしたところで、それまでの民主党政権時代の極端な円高で痛めつけられた我が国の産業が、すんでのところで救われた。これに関しては、株価の推移を見れば一目瞭然。8千円台の株価が昨今では4万円付近の水準に回復しているのですね。経済人の安倍総理に対する評価がいかなるものかは、言うまでもない。これに比較したら、民主党政権など、もう、ぼろくそでしょう。
さらには、総理に対する国民の評価は選挙結果を見れば一目瞭然。2012年12月の衆院選で、民主党は議席数を1/4に落とす大敗北を喫し、それ以降は自民一強の時代が続いていた。国民に支持されてこその名宰相というなら、安倍総理などは正に名宰相というしかない。このエントリーが何に立脚して世界を見ているのか、とても不思議です。
いやぁ~乱世、乱世