岡本裕明氏の1/20付けアゴラ記事「ドル高は是正されるのだろうか?:トランプ政権の誕生とアメリカの好景気」へのコメントです。
思いつく理由は2つで1つはトランプ政権が誕生すること、もう1つはアメリカだけに好景気が偏っていることでしょうか?何がアメリカ人をここまで好景気にさせたのでしょうか?
ドル高の理由として、「トランプ政権誕生」は逆のような気がします。トランプ氏は、かつて「円安は大惨事だ」などと語られたこともあり、米国の製造業を第一に考えるなら、『ドル安』がトランプ氏の経済政策となりそうなものです。
一方、米国だけが好景気になっている理由は明白で、GAFAMに代表される新しい情報技術を生かした企業群が絶好調であるからなのですね。これは、かつて(1970-80年代)の日本をほうふつとさせます。というより、それ以上と言った方が良いでしょう。米国だけの右肩上がりのGDPのカーブがこれを雄弁に物語っております。
1970-80年代、日本は自動車、電機・半導体、精密機器などで圧倒的な競争力をもち、世界中に「集中豪雨的」とも形容される輸出攻勢をかけていたのですね。まあ、その結果、プラザ合意などというものを食らい、ドル円が250円付近から120円付近まで半減する、極端な円高となり、日本の産業は一挙に凋落してしまいました。
トランプ氏がこの日本の歩みを繰り返すとも思えないのですが、どうなるのでしょうかねえ。