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矛盾の目立つトランプ氏の政策

アゴラ編集部の1/21付けアゴラ記事「第二次トランプ政権が始動:国境警備強化、領土拡張、火星探査を目指す?」へのコメントです。


パリ協定離脱は良い考えです。我が国も米国に続くべきでしょう。とはいえ、米国も温暖化の悪影響を受ける国であることは覚えておいた方が良い。炭酸ガス濃度の倍増により、米国の穀物生産適地が3割減になるという予測もあるのですね。もちろん、グリーンランドを占領したり、カナダを併合したりすれば、温暖化の利益は非常に大きくなるのですが。

その他の面でも、トランプ氏の政策には矛盾が目立ちます。インフレ脱却を唱えながら、高率の関税を課す。物価が上がってしまいます。自動車産業を強くするには安価で良質な原材料が必要なのですが、それには国内の鉄鋼業の強化も必要。本来は、日本製鉄あたりに協力を要請すべきところなのですね。まあ、これはそうなるのかもしれませんけど。

米国経済の強さを支える要因の一つに、安価な労働力の担い手となる若年層があり、移民の寄与も大きかった。まあ、種々の害もあったわけですが、移民を減らすことによるマイナス面も計算しておかなくてはいけない。EVの義務化を見送るのは良いのだが、果たしてマスク氏はそれでよいのだろうか、などという余計な心配もしてしまいます。

とはいえ、トランプ氏の政策が害悪を及ぼすとしても、大部分は米国内部にとどまり、米国に余計な期待をしないのであれば、世界への害は少ない。まあ、米国内部では混乱が生じ、その悪影響が外部に漏れだすことはあると思いますが、その影響は限定的となるはずです。

温暖化にしたところで、現在の資源埋蔵量と採掘量からは、50年もすれば石油天然ガスを掘りつくす計算で、それ以前に核融合が実現化する。多少温暖化が進んでも、中緯度地帯の穀物生産が減少する一方で、現在の寒冷地での生産が増し、トータルでは増加する。現状維持は、既得権益層には有利だけれど、炭酸ガスの増加は、地球にとって、致命的な要素にはならない。そのあたり、騙されないようにしなくてはいけません。

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