松川るい氏の1/27付けアゴラ記事「誹謗中傷大国ニッポン:そろそろいい加減にしよう」へのコメントです。
ネット上の名誉棄損事件に関しては、「ニフティサーブ事件」と呼ばれるパソコン通信時代の事件が『元祖』と呼ばれております。その判決は、パソコン通信の会議室『フォーラム』における名誉棄損に対する賠償責任を、メッセージを書き込んだ者と、運営会社のニフティーサーブ、そして、フォーラムの議長に相当する「モデレータ」の三者に負わせております。
これをYoutubeやSNSに応用すれば、さしあたり議長はおりませんので、投稿者と運営会社に責任を負わせることとなり、運営会社側で適切な運用を考えることになるのではないかと思います。
今回兵庫県で起こっているような事件は、多数の投稿者が関与しておりますので、個人での対応は難しいのですが、多数の投稿がなされているということは、賠償金額も膨大な額に上るでしょう。ということは、組織的な対応も可能で、弁護士事務所がまず中心になって、被害者の依頼を受け、メッセージ解析を専門に行う事務所を立ち上げ、証拠固めをすればよいのではないかと思います。
今日、弁護士も、競争が厳しくて営業活動に余念がありませんから、この手の仕事を新規に始めようというところも出てくるのではないかと思います。
これは単にお金稼ぎというだけではなく、ネットの中傷被害を抑制するという、社会的に有意義な活動でもありますから、遠慮せずにどんどんやったらよいのではないかと思いますよ。
pcvan