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CO2 は依然として温暖化原因

池田信夫氏の2/9付けアゴラ記事「地球温暖化は加速しているが、その原因はCO2ではない」へのコメントです。


「温室効果ガスの影響はこれまでもエアロゾルで相殺されていた」という点は、たしかにグラフから読み取れるのですが、これからタイトルにあります「地球温暖化は加速しているが、その原因はCO2ではない」ということにはならないですよ。

このグラフから言えることは、「CO2の増加を一部相殺していたエアロゾルの増加が鈍る一方、CO2の増加が加速したために温暖化が急速に進んだ」ということですから、CO2が温暖化原因の一つである点は否定されてはおりません。

もちろん、本文の結論は次のようになっておりますから、本文は正しいのですが、要は、タイトルが「つり」ということですね。

さらに、AMOCの崩壊 による海面上昇や極端気象のリスクが高まりつつある。これに対処するためには、CO2削減だけでなくジオエンジニアリングの導入も検討する必要がある。

ネット上の言論なのだから、アオリやモリも当然あり、ということは言えるのかもしれませんけど、これをやりだすと、せっかくのまともな言論の場もイエロージャーナリズムになってしまいます。論理的整合性は、大事にしなくちゃいけません。


返信がついております。

Kazuhiro Nogita

地球温暖化の一因はCO2ですが、予測以上の地球温暖化の「加速」はCO2放出では説明できず、従って「加速」の原因ではなく、エアロゾルの増加の鈍りが原因。というのが本記事の趣旨だと理解しました。従ってタイトルは煽りでも盛りでもなく、正しく記事の内容を反映していると思います。


瀬尾 雄三

Kazuhiro Nogitaさん

> 地球温暖化の一因はCO2ですが、予測以上の地球温暖化の「加速」はCO2放出では説明できず、従って「加速」の原因ではなく、エアロゾルの増加の鈍りが原因。

なるほど、そういうことでしたか。たしかにおっしゃる通りです。

でもそれだと、「CO2放出で予測される以上の地球温暖化の『加速』の原因は、CO2ではなく、エアロゾルの増加の鈍りだ」という意味で、トートロジーを語っていることになってしまいませんか?

普通の人がこのタイトルから抱く印象は、「CO2の増加はたいした問題ではなく、エアロゾルをもっと放出しなくてはいけない」ではないかと思います。

これはミスリーディングを誘うものであり、やはり不適切なタイトルであるように思われます。

別のスレッドにも返信しておきました。

Kazuhiro Nogita

僕は研究者目線で「加速」という部分に注目して、「地球温暖化「加速」の原因はCO2ではない」は良いタイトルだと思いました。

CO2の寄与分の温暖化では説明がつかない昨今の「温暖化加速」の原因は一体何であるのか?CO2削減のみの一本足打法の「緩和」策の危うさに警鐘を鳴らす良タイトルだと。


瀬尾 雄三

以下の問いは全く正しいのですが、このエントリーのタイトルは「その原因はCO2ではない」ですよ。

> CO2の寄与分の温暖化では説明がつかない昨今の「温暖化加速」の原因は一体何であるのか?

『CO2の寄与分で説明できない温暖化加速の原因はCO2ではない』。素晴らしい論理です。誰も否定できない。常に成り立つ全知全能の神のごとき論理、それを「恒真論理(トートロジー)」と言います。

まあ、一般的には、この手の論法を始めると、論理が崩壊してしまうと危惧されているのですが。

ちなみに私は、温暖化など、たいして問題だとは思っておりません。その影響にはマイナスもあればプラスもある、そして、炭酸ガスの増加はいずれ原油天然ガスが枯渇すれば減少に転ずる。核融合を含む原子力エネルギーに頼れば、人類、たいして困らないのですね。

それよりも、このエントリーの引用元を見ますと、この救世主になりそうな「エアロゾル」って、硫酸ミストのことなのですね。いわゆるSOxです。1970年代に多くの人々がぜんそくなどで苦しんだ原因物質。これを減らすのは、そうそう悪いことであるようにも思えないのだが。

1 thoughts on “CO2 は依然として温暖化原因

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