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フジテレビと「天才の三要素」

倉本圭造氏の2/12付けアゴラ記事「フジテレビの日枝久がなぜこんなに偉そうなのかがわかるすごい本の紹介」へのコメントです。


「堀江さん&宏明さんのような改革志向」vs「春雄さん&日枝さんのようなコンテンツ重視志向」が新しい連携を生み出す時、そこに「個人を無理やり圧殺しないけど全体として調和している」という着地点が生まれてくるはずで、……

これ、むかし、岡田斗司夫氏の「天才の三要素」を彷彿させるお話ですね。その三要素とは「発想力」「論理力」「表現力」で、ちきりんさんに言わせれば「Art」「Logic」「Market」に対応しているようにも見えます。https://chikirin.hatenablog.com/entries/2013/04/05 

ここで、「コンテンツ重視指向」は「発想力(Art)」、「改革志向」は「論理力(Logic)」で、「表現力(Market)」が抜けていたのが悲劇の始まりであるように、私には思えるのですね。ここで、「表現力(Market)」というのは、多くの国民の共感を得る能力で、秩序正しい行動が求められます。普通の会社経営とは、まさにそうでなくてはいけないのですね。

一方で、「お笑い」は一般常識をひっくり返すところに成立する。お行儀のよさとは正反対の世界なのですね。そして、新しいものを生み出す「改革」は、論理的整合性は要求されるのですが、既存の秩序常識とは異なる新しいあり方を目指さなくてはいけない。

結局のところ、フジがお笑い中心に会社経営までやっちゃったのは大失敗であるとして、日枝氏を排除した新たな経営陣に交代するとしても、(例えば堀江氏を招へいするような)改革志向だけではうまくいかない。そういう要素は大事なのだけど、ドコモや東宝などの大株主から、経営管理のベテランを招へいするような一手も必要であるように思われます。

1 thoughts on “フジテレビと「天才の三要素」

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