中村仁氏の2/17付けアゴラ記事「首脳会談の不可解な合意でUSスチール買収が迷走」へのコメントです。
トランプ氏は会談後、表現の間違いに気づいたか、誰かに指摘されたのでしょうか。15日に「少数(50%未満?)の株なら気にしない」と、述べたと報道されました。「少数」の株取得では、日鉄はイニシャティブをとれず、USスチーの改革も思うように進みません。資本提携、業務提携もありうる。とにかく「完全子会社化」の思惑はずれ、さてどうしますか。
50%未満を「少数」とは、ふつう言わないと思いますけどね。たしかに100%に比べれば少数ですけど、49%押さえておれば、実質子会社です。社名がUSスチールのままなら、トランプ氏も他の愛国的米国民も、さほどプライドは傷付かないと思います。
親子上場など、良くある話。要は、他者に50%以上の株を取らせなければよい。普通に上場していたら、これは相当に難しいと思いますよ。
さしあたり、USスチールが日鉄に対する第三者割り当ての形で2倍弱に増資すれば、必要な資金(1兆円?)は手に入る。日鉄は役員を派遣して実質子会社化し、増資で得た資金で種々の改革を進めればよい。
先のことは先で考えればよい。中国資本がUSスチールの持ち株比率を高めるようなことがあったら、トランプ氏の了解を得た上で、日鉄の持ち株比率をちょっと高めるだけで買収阻止できる。その他、米国サイドの状況次第では、完全子会社化するチャンスも来るかもしれない。まあ、今の段階で、あまり心配しても始まらないと思いますよ。
どうする