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「バカ発見器」としてのネット

永江一石氏の2/19付けアゴラ記事「なんで日本人はこんなにバカになってしまったのか?」へのコメントです。


日本人って本当に馬鹿なんだなと思うエピソードが最近は目白押しです。……
とくにこの2週間ほどは、つくづく「こんなバカばかりで日本は大丈夫なのか」と思った次第です。

どのレベルをもってして、バカとそれ以外を切り分けるか、という問題はありますが、インターネットが利用されるようになった最初から、「ネットはバカ発見器」と言われておりました。

これは、必ずしも悪いことではない。と言いますのは、ネットが登場する以前のマスを相手にするコミュニケーション手段には「ゲートキーパー(門番)」と呼ばれる人がいて、発信されるメッセージをコントロールしていたのですね。つまり、テレビならディレクター、新聞雑誌なら編集長と呼ばれる人がいて、その人がOKしなければメッセージは外に出ていかない。それ以前に、発信するメッセージの書き手を選別して、社の方針に適う人たちだけがメッセージを発信していたのですね。

で、ネットになってゲートキーパー機能が失われた。だから、程度の低いメッセージもあふれるようになる。でもこれはこれで良いことだと私は思うのですね。ばかげたメッセージは、無視してもさほどの問題は起こらないし、自分がそれを訂正する能力があると思えば訂正すればよい。広い世界には、自分以外にだって、有害メッセージを訂正できる人はいるはずなのですね。

このネットのカオスな状況の真逆の世界が管理の行き届いた世界で、オーウェルの描いた世界といいますか、中国北朝鮮的世界であるわけで、これとカオスのどちらが良いかといえばカオスなのですね。ジョン・アクトン氏の格言『権力は腐敗の傾向がある。絶対的権力は絶対的に腐敗する』は、たぶん、今日でも正しいと思いますよ。フジテレビの最近のニュースを見ていると、つくづく、そう思えてまいります。良いものを見せていただきました。

1 thoughts on “「バカ発見器」としてのネット

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