與那覇潤氏の2/20付けアゴラ記事「戦争の『敗けが見えた』とき、日本人はいかに現実逃避するのか」へのコメントです。
太平洋戦争の敗戦は、一部の日本人にとっては世界の終わりみたいなものですから、現実逃避に走る人たちが出てくることも不思議ではありません。一方の露宇戦争は、言葉は悪いけれど、所詮は他人事。ほとんどの日本人にとって、ウクライナが負けたところで、世界が終ったりはしないのですね。
まあ、ウクライナ押しの評論家にとって、ウクライナの敗北は少々困った事態かもしれない。でもこの手のことはなるようにしかなりません。彼らの態度が大きいのは、そう振舞うことが商売上必要だからで、やたらと大げさなYoutuberと似たような宿痾を抱えているのですね。職業病と言いますか。
露宇戦争と我が国の関わりにつきましては、ロシアの武力による領土拡大を許すことはあってはならないこと。そんなことが認められたら、次に中国がやりだしたらどうするか、という問題もあるのですね。現にフィリピンの近海ではそのような動きも起こっております。
我が国がウクライナに肩入れするもう一つの理由は、ロシアは我が国にとって脅威であり、一部の日本領土の占領を続けている好ましくない存在である一方、ウクライナは資源の輸入先というwin-winの関係を築ける相手国なのですね。どちらの勝利が日本にとってありがたいことかは明白。ウクライナに対する援助を続けてきたことは間違ってはおりません。
とはいえ、勝負は時の運、結果は受け入れるしかない。そして、これまでのウクライナの努力をわが国が多とすることは、先々を考えれば当然だし、復興に力を貸すことも当然と言えるでしょう。このあたりは、さして難しい話でもないと思いますよ。
されん