岡本裕明氏の2/25付けアゴラ記事「悩む若者への言葉:人間の自由度がかなり狭められている未来」へのコメントです。
未来提言、これは実に難しいものです。例えば80年代を謳歌した人が約25年後の2010年の世界を想像できたでしょうか?その当時はようやくパソコンらしきものが一般人に普及し始めた頃です。AIとかITといった言葉はありません。では2000年の時に今日の社会が想像できたでしょうか?戦争が起き、世の中が分断し、人々の働き方に対する意識が大きく変化しました。リモートワークなんて想像もできませんでした。
これ、わかる人にはわかっていたのですね。たとえばIEEEの会誌「Proceedings of the IEEE」の1978年11月号がインターネット特集でした。この年は、日立が「ベーシックマスターMB6880」を発売した年でもあったのですね。
私は1980年発売のMB-6890(ベーシックマスター レベル3)を購入しましたけど、「PERSONAL COMPUTER」などと銘板にしっかり書いてある。
この当時、マイコン誌などと括られる雑誌がいくつか発売されており、思考ゲームのプログラミングが結構流行っていた。これ、一応AIと呼ばれており、再帰呼び出しができる言語がAI言語、などと呼ばれておりました。その後、雑誌ASCII誌上で「マイクロオセロリーグ」などというものが始まったのですが、これ、相当にハイレベルでしたよ。まあ、BASICなどで組んでいたら、とても太刀打ちできませんでしたけど。
結局のところ、いつの時代にも先行している人たちは存在する。その時不足しているのは、何が先行しているかを的確に判断する人たちで、特に、社会を動かしている人たちにそれが欠けていると、せっかくの良いネタが生かせない。そういうことだと思いますよ。まあ、今は、ネットなどというものがありますから、状況はかなり改善されている、とは思いますけど。
mz2000