加藤文宏氏の3/8付けアゴラ記事「すべては暗殺犯を称賛する嘘から始まった:データで検証する山上徹也」へのコメントです。
まあこれは、アンナ・カレーニナの法則と呼ぶのもばかばかしいお話であるような気がいたします。つまり、「まともな奴は同じようにまともだが、狂った奴はそれぞれに狂っている」ということですね。
だから、狂った奴の狂ったところを分析しても、あまり実り豊かな未来は見えてこない。もちろん、似たような奴が続出するような場合は、問題の拡大を防ぐためにも、大いに分析しなくちゃいけないのですが。
まあでもこれは、普遍化、抽象化を旨とする学問の場合にそうなのであって、新種、珍品を高く評価する博物学的立場からは、それぞれに狂った奴の狂ったところを分析するのも面白いかもしれません。
なお、ここでいう「狂った奴」は、ジョブズの言う「クレージーな奴」や鈴木大拙師の言う「気狂いの人」とは180°異なる概念ですから念のため。
yaruna