長谷川良氏の3/15付けアゴラ記事「中国産レアアース依存を打破せよ」へのコメントです。
たしかにレアアースの産出は、中国に偏っており、中国政府がこれを政治的武器として使おうという動きもあるのですが、我が国に全く打てる手がないわけではない。
わが国の領土である南鳥島近海(EEZ内)には、レアアースを豊富に含む泥や、レアメタルを含むマンガンノジュールが大量に存在するのですね。その量たるや、日本の年間需要の数百倍に達するかもしれないと。https://utf.u-tokyo.ac.jp/project/pjt124
その開発は、日本財団が中心となり東京大学が協力して、民間の寄付を集めながら徐々に取り進めているのですが、近くには中国の調査船が出没するなど、少々きな臭い動きにもなっている。
この手の戦略物資の資源開発は、民間に任せておくのではなく、政府が中心となって強力に取り進めなくてはいけません。これをわが国がものにして、世界への供給体制を確立すれば、中国だけでなく、米国やその他の国々に対するバーゲニングパワーにもなる。
また、レアアースを産出するする国は、中国以外にも、ベトナムなどの東南アジア諸国、ブラジルなどの南アメリカ諸国など、多数あり、これらとの友好関係、経済協力を深めれば、複数の入手チャンネルも確保できるはず。この手の重要物資に関しては、戦略的思考を忘れちゃいけません。