アゴラ編集部の3/20付けアゴラ記事「立民小川淳也幹事長『商品券』追及も政治資金で自身の映画券大量購入の過去」へのコメントです。
2021年の政治資金収支報告書により、小川幹事長が自身を題材とした映画のチケットを政治資金で大量購入していたことが判明しました。
このあたりは、批判すべきことかどうかの判断は難しいと思いますよ。政治家が、自著を大量に購入して関係者に配ることもあるのですが、これは、おのれの思想信条を広めようとする言論活動でもある。「自身を題材とした映画」も似たような話なのですね。
いろいろと批判を始めると収拾がつかなくなることは、かつての小保方氏のSTAP細胞の時もありましたが、批判に際しては、まず「寛容の原則」を心しなくちゃいけない。これを批判活動にあてはめるなら、批判される側の立場・感覚・論理で当該行動についてもみていかなくてはいけない、ということですね。
歴代総理の商品券配布問題にしても、「これ、単なる『当選祝い』なんじゃ?」という観点もチェックしなくてはいけない。普通の人だって、入学祝や就職祝いに金品を贈ることはある。それが10万円というのは、たしかに庶民感覚からすれば高額だけど、一国の総理たるもの、金銭感覚が平均的日本人から少々乖離していることは、さほど不思議な話でもない。
もちろん、現に総スカンを食らってしまった以上、総理失格といわれることはやむを得ない。何しろわが国は民主主義の国なのですから、国民の感覚というものを大事にしなくてはいけないのですね。まあ、そうした問題はあるにせよ、もう少し、『寛容』というものを大事にしてもよいのではないかと思う、今日この頃なのでした。
映画みたいなガンダム