高橋富人氏の3/30付けアゴラ記事「兵庫県知事に関する報道と橋下徹氏の提言について」へのコメントです。
橋下氏の提言は、マスメディアの責任に触れている点で大いに評価されるべきですが、次の一点に関してはどうかと思われます。
・ 斎藤知事は、辞職すべき
この主張の問題は、第一に、斎藤知事は一度辞職して、出直し選挙の結果、再選されているという点であり、第二に、告発者の調査を違法として辞職すべきという主張は一弁護士の主張に過ぎないという点です。
わが国は、民主主義国家であり、法治国家でもあるのですね。民主主義国家であれば、民意は尊重されるべきであり、選挙結果は重視されなくてはいけない。また、法治国家であれば、合法違法の最終判断は司法に委ねるべきであり、一弁護士の意見で他人の行動を規制することはできないのですね。
だから、ここで反斎藤派の取るべき道は二つ。一つは再び不信任決議を行うことで、斎藤知事は、今度は県議会を解散して議員の適格性について民意を問うというのが一つの道でしょう。その結果、反斎藤派が多数を占めたら、再び不信任決議をおこない、今回は斎藤氏が辞任すべき、ということになります。
斎藤氏の行為が違法であるという主張に関しては、斎藤氏の同意が得られない以上、これを通そうと思えば告発して司法判断を仰ぐしかない。道は非常にはっきりしております。それ以外でぐちゃぐちゃ言っても始まらない。まあ、メディアの姿勢を正常化して、もう少し国民の信頼を得るなどの対応は、別途取られるべきだとは思いますが、これはまた別の話です。
民主