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価値をいかに生み出すかが肝要

池田信夫氏の3/30付けアゴラ記事「減税して国債を発行しても将来世代の負担にならない?」へのコメントです。


インフレは、それ自体では大きな問題ではない。消費者の負担は増えるけれど、生産者の利益は上がる。そして、消費者が消費を続けられるのは収入があるからで、何らかの形で生産活動にリンクしているのですね。

問題は、インフレか、デフレか、ということではなく、生活が楽なのか苦しいのかという点で、結局のところ、全体のバランスを考えれば、人々は生み出した価値以上を消費することはできない。より豊かな生活をしようと思えば、より多くの価値を生み出す必要があるのですね。

で、どうすれば多くの価値を生み出せるかといえば、生産性を向上すること。既得権益などによる非効率的部分を排除すること。規制を緩和して、より効率的なビジネスを可能とすること、などなどがポイントです。

もう一つは、新しい技術をものにして、高い生産性を実現すること。人類は、農耕という食糧生産技術を手にし、化学肥料を発明して、大いに豊かになってきた。同様の技術革新は、蒸気機関しかり、石炭石油天然ガスといったエネルギー資源しかり、電気電子情報技術しかりなのですね。

結局のところ、税金をどうするかとか、金利をどうするかといった議論は、新たな価値を生み出すものでない限り、富を誰かのポケットから別の人のポケットに移すだけで、全体が豊かになるわけではない。まず考えなくてはいけないことは、無駄を排除して効率化すること、新しい技術をものにして大きな価値を容易に生み出せるようにすること、こちらに注力しなくてはいけません。

1 thoughts on “価値をいかに生み出すかが肝要

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