茶請け氏の3/31付けアゴラ記事「旧統一協会への解散命令や同性婚訴訟に対する高裁の動きは極めて危険」へのコメントです。
日本に対する国際的評価は、多くの面で高得点を付けているのですが、例外的に低い分野が二つあり、それが、このエントリーでも指摘されている、マスメディアと司法の分野なのですね。
マスメディアに関しては、報道の自由度に関する世界ランキングで、例年発展途上国並みの70位あたりをうろちょろしております。また、司法に関しては、日米地位協定で米軍関係者に対する司法権を認めてもらえないほか、国際間の犯罪者引き渡し条約をわが国との間に締結している国が極めて少ないなどの問題が生じております。
マスメディアにつきましては、新聞とテレビ放送に代表される旧来のメディアが力を失う一方で、ネットメディアが力を増しておりますので、いずれはまともな方向に向かうことも期待できるでしょう。
一方の司法に関しては、なかなか外部から正すことは難しく、当事者による改革を俟つしかなさそうです。関係者のプライドが非常に高いことは、必ずしも悪いことではなく、その目が国際的な評価の低さに向けば、状況を改善しようとの動きが出てくることも十分にあり得るでしょう。
これらに関しては、政治の側からも、何らかのアクションがなされることも期待したいのですが、その時大事なことは、責任を追及したり関係者の不利益を強要したりすることのないよう、あくまで自発的な動きのサポートに止めておくことが肝要です。なにぶん、メディアに関しては言論の自由ともかかわりますし、司法に関しても独立が大前提ですから。この点だけは、間違わないようにしなくてはいけません。
ふじ