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何なのでしょう、トランプ現象

朝比奈一郎氏の4/2付けアゴラ記事「トランプ現象はポピュリズムではない:時代を切り拓くリーダーシップの重要性」へのコメントです。


浮き沈みは色々とあったにせよ、ビジネスマンとして成功したトランプ氏にとって、フロリダの大邸宅であるマール・アラーゴで趣味のゴルフ三昧の生活を送るのではなく、老境に至って過酷な大統領選を勝ち抜き、給料的には名誉職とも言うべき大統領を務めることは、かなりの自己犠牲を伴う行為であるといえよう。自らの楽しい余生を犠牲にして、真にアメリカの伝統的保守層、更にいえば、白人の中低所得者層を救うべく立ち上がった救世主、利他の精神の持ち主にも見える。

これを「利他的」というか「利己的」というかは、なかなか判断のわかれるところでしょう。つまり、経済的に成功して富を築いた人が、次は名誉を得ようと考えることを、どのように評価するか、ということですね。

もちろん、それがおのれの名誉のためであっても、結果的に他人が幸福になるなら、それは社会的に有意義なことだし、高く評価されてしかるべきです。ビルゲイツ氏による種々の団体への巨額の寄付などは、まさにそうしたものでしょう。

しかしこれが政治の世界となると、評価が分かれるところです。宇露戦争に対して、ウクライナが犠牲になる形で平和を招いたら、それは如何に評価されるべきか、という問題ですね。ロシアはこれを高く評価するだろうけど、ウクライナにとっては迷惑極まりない。そして、ヨーロッパはこれをどう評価するか。それが将来のロシアの拡大を招く恐れが高いなら、平和に逆行する行為との評価だってあり得るわけですね。

私には、トランプ氏の行動パターンはテクノクラートの暴走に近いように見えてしまいます。経済活動も技術開発と同様、可能不可能が判断基準なのですが、たとえば西海岸のハッカーが「できることはやって良いことだ」との道徳観で走った結果、社会との軋轢を招いたこともある。ここは、社会通念との調和、国際世論との調停も必要なところであるように思えるわけです。

1 thoughts on “何なのでしょう、トランプ現象

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