アゴラ編集部の4/5付けアゴラ記事「トランプは中国を偉大にする?:米国は自滅の道を進むのか」へのコメントです。
中国の製造業は近年、さらなる発展を遂げており、稼働中の工場は無人化されているだけでなく、照明すら必要としません。これにより、他国を凌ぐ輸出製品の価格競争力を維持しています。
無人化工場というコンセプトは、かなり以前に我が国でも検討され、豊田自動織機のエアコン工場やキヤノンの一部工場で実施されたというニュースが出ておりました。同様の試みは、他のところでも、当然行われていると思います。これを中国がパクった、と言いたいわけではありませんが。
この狙いは、労働者賃金の高い先進国で国内生産を可能にするという考え方で、無人工場であれば人件費ゼロですから、賃金の高低は関係なくなるという着想なのですね。そして、国内に工場があれば、技術開発や品質問題にスピーディーに対応できますし、生産ノウハウが海外に漏れる可能性も低下する。
まあ、工場が無人といっても、メンテナンスや物の出入りなどに従業員が要らないわけではない。それでも、少数であれば人件費の高い先進国でも生産が成り立つ。そしてもう一つ良いことには、法人税を日本に納めてくれることになるのですね。
工場の無人化によって生じる問題は、単純労働者が不要になるということ。まあ、生産ラインの単純労働者が不要になっても、国内にはエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちは依然として必要であり、しかも人手不足であるのが現実ですから、先進国では労働者もたいして困らない。このような生産工程合理化の動きを、我が国も大いに後押ししなくてはいけません。
suru