八幡和郎氏の4/20付けアゴラ記事「農業がなくなって困るのは農家でなく農業政策に寄生している人たち」へのコメントです。
「だれのせいや~!」という声が聞こえるようですけど、まずは、農水省を廃止するのが一番ではないでしょうか。まあ、すぐに廃止せずとも、このままの調子でやるなら廃止、という議論を起こすことが大事だと思いますよ。
そもそも、農業にせよ、漁業にせよ、これらは産業であるという認識をまず持たなくてはいけません。産業というものは、経費をかけてこれを上回る収入を上げることが基本だし、市場経済の中でそれをやらなくてはいけない。この意識を徹底させるためには、農業政策も経産省のもとで遂行するのが合理的でしょう。そうなっていないから特別扱いできると誤解してしまう。そこを正すには、経産省への統合が一番です。
もちろん、病根は、ひょっとするとJAその他にあるのかもしれません。だけど、農水省が日本農業の改革に取り組めば、これらも当然議論の対象になる。問題がどこのにあるか、一番よく知っているのが農水省のはずで、まずは彼らにやらせてみるのが一番効率的でしょう。それでだめなら、省を解体することです。
農業に限らず、我が国のいたるところで非効率化が蔓延している。これは、お役人の世界だけでないことは、フジテレビや日産のドタバタを見てもなんとなく見えてくる。つまりそれらの経営幹部を果たして適材が務めているかどうかも怪しいのですね。
日本に迫られているのは、あらゆる分野での効率化であり、人材活用ではないか。これがきちんとできていないことが、失われた30年の最大の原因であり、これを正す道も、もう見えている。そうじゃないかな?