佐藤鴻全氏の4/27付けアゴラ記事「米国債売り vs 中国株上場廃止:貿易戦争は相互確証破壊へ」へのコメントです。
各国への貿易収支等の「結果バランス」要求は降ろされてないが、どうやら迂回貿易で抜け駆け等する事なく「中国兵糧攻め」に協力すれば加点ポイントが与えられ、逆であれば中国と一体と見做され苛烈な報復が待つ仕組みが目論まれているようだ。
トランプ氏のこの企てがうまく進みますと、中国の輸出産業を代替する中国以外の企業に多大の利益が生じますね。アイフォンの組み立てを肩代わりするインドがそうなりそうですし、中国が集中豪雨的に輸出している鉄鋼製品を肩代わりする企業(インド、韓国、日本他)などにも成長の大チャンスがやってきそうです。
迂回貿易で抜け駆けしちゃいけないということは、中国が米国に売れなくなった製品の安値攻勢をかけてきても、米国の関税を回避したければ、これらを買ってはいけないという意味ですから。たとえば、日本の鉄鋼業が対米輸出したければ、日本の自動車メーカは中国の鋼材を購入しないことで、米国の自動車関税を低く保つことが得策になりますから。
もちろん、日本が自由貿易を堅持したら、日本企業が中国製鋼材を輸入することを避けることが難しい。だから日本は中国製鋼材ではなく国産鋼材を利用させるべく、いろいろな手を打つことになるのでしょう。(中国をターゲットにした関税が難しければ、国産鋼材の使用に補助金を出すなどですね。)
その他、中国製のEVの安値輸入なども、ひょっとすると米国からクレームがつくかもしれない。この先、中国との取引に関しては、充分な配慮が必要になりそうです。
返信がついております。
佐藤 鴻全
そうですね。
然るに石破政権の運命が分かれます。
①中国に抜け駆け等で忠誠を尽くし自滅する
②生まれ変わった様に中国と決別する
③煮え切らない態度でレイムダックになって参院選前後で自然消滅たぶん③でその後、玉木首相?となった時フットワークと腰の軽さで上手く捌けるか・・・ウォッチしましょう。
瀬尾 雄三
> ③煮え切らない態度でレイムダックになって参院選前後で自然消滅
> たぶん③でその後、玉木首相?となった時フットワークと腰の軽さで上手く捌けるか・・・ウォッチしましょう煮え切らない態度ではトランプ氏の激怒を買いますから、石破氏は辞任、という形になるのではないでしょうか。むしろ、野党側の不信任決議を食らう以前に自主的に辞めていただく方が、先の展開は明るくなります。次の総裁を決めてから首班指名選挙に臨めますので。
問題は、玉木首相の可能性ですが、この方、基本的に旧民主党の流れを汲む方で、消費税の減税をはじめ、高金利円高指向のポピュリズム路線まっしぐらとなりそうで、トランプ氏には受けが良いはずですが、日本経済はどん底になるはず。
その結果は、あの民主党政権時代再び、というところではないかと思います。最悪の事態を避けるためには、維新を与党サイドに取り込むこと、日米交渉頓挫の前に総理交替に持ち込むなどの手を打つことが好ましいように思われます。
石破氏におかれましても、重要な外交イベントを立て続けにこなされて、そろそろおなか一杯ではないでしょうか。本人としても、ぼろを出す前に禅譲しておくのが得策と、考え始めているのではないかと思いますよ。交代理由も「難しい経済情勢を前に、より適任の者に交代したい」などといえば、一応の理屈は通りそうです。あたるも八卦の予想ではあるのですが、さて。
3