黒坂岳央氏の5/15付けアゴラ記事「『アメリカ産のコメは危険』は本当か?」へのコメントです。
また、SNSでは「アメリカ米はヒ素濃度が高い」という話も出ており、これ自体は間違いではないが、FDAの試験では「米:水=1:6〜10」で茹でこぼすと無機ヒ素が40〜60%減少するとある。U.S. Food and Drug Administration これは実際に家庭で手軽に実践できるリスク低減策であり、「輸入米=即アウト」ではない。
普通の主婦に、「ヒ素濃度は高いですけど、茹でこぼしをすれば安全です」などといって、それで安心して買ってもらえるか、危ないと思われるか、と考えれば、おそらく後者ではないかと思います。なにぶん、「茹でこぼしをしなくちゃいけない」ということは、すなわち「危ない」ということを意味するわけですから。
茹でこぼしをするなら、米研ぎ不要の「無洗米」のように、販売業者の側で茹でこぼし処理まで行って「このお米は安全です」という形で販売すべきでしょう。まあ、そういう処理ができればよいのですが、茹でこぼしをして乾燥しておけば、たぶん大丈夫ではないかと思うのですが、駄目でしょうか。
中途半端に「安全です」などということは、かえって信頼を失わせ、将来にわたって輸入米が売れなくなる原因を作ってしまいます。危ないものは安全な形で販売すること。現状ベースからの後退は避けること。これを基本としなくてはいけません。
ひそ