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人材事業と同じAI導入支援事業

アゴラ編集部の5/18付けアゴラ記事「リクルートが『4000人員削減』でホワイトカラーは戦々恐々?」へのコメントです。


人材事業とAI導入支援事業とは、提供する価値が同じですね。つまり、蕎麦屋が「うどん」も提供しているのと同じ話ではないかな。これは、リクルートとしては取り組まざるを得ないビジネス領域でしょう。だからその先駆けとして、まず自社でやる。合理的な考え方です。

1990年代に情報通信技術が急速に進展し「第二の産業革命」と呼ばれるようなビジネススタイルの大変革が生じたのですが、我が国はこの流れに乗り遅れた。そこに今、AIという新技術が迫ってまいりました。

情報技術を使いこなすためには、ビジネス・プロセス・リエンジニアリングに代表される、事務処自体の見直しが必要だったにもかかわらず、我が国ではこれが不徹底であったことが、情報技術による生産性向上が不徹底に終わった原因でしょう。

今日のAIが1990年代の情報技術から一歩進んだ点は、人を置き換えてしまう点で、ビジネスプロセスを情報技術に合わせなくても使うことができる。人材事業とAI導入支援事業とは、その提供する価値が同じなのですね。

特にホワイトカラーにおいては、人材とAIの提供する価値は、重なっている部分が非常に多い。かつて東京に市電が敷かれて人力車夫の多くが失業した時、車夫たちは車会党などという政党を結成してこれに抵抗したこともあったのですが、今日のホワイトカラーは似たようなシチュエーションに置かれているのですね。まあ、かつての車夫たちと異なり(あるいは車夫たちと同様に)、AI反対運動の方は難しいのではないか、と思いますけど。

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