池田信夫氏の5/23付けアゴラ記事「中華人民共和国は『支那』と呼ぶのが正しい(リンク切れ) 」へのコメントです。
日本語の「中国」、英語の「China」は、ラテン語では「Sina」で、発音は「シナ」、日本語で言う「支那」と一致します。学問的な日本語表記は「シナ」とするのが良いのではないでしょうか。人類を「ヒト」と書くようなものですね。
「シナ」という表記は、今日でも地名の公式な呼びに現れております。「南シナ海」、「東シナ海」とかですね。これは中国では「南海」、「東海」と呼ぶのですが、なんか、韓国式の呼び名「西海」、「東海」みたいでおかしいです。
みんながみんな、自国を中心に周囲の海に東西南北を付けてしまうと、国際的に通用する名前にはならない。そんなことはわかりそうなものだけど、井の中の蛙、夜郎自大、壺中の天地の住人と言いますか、広い世界が見えていない人にはそれが正しいように思えてしまうのでしょう。
ただし、国の現時点での呼び名はその国の国民が付けることが正しい。中国が自らを「中国」と名乗るなら、それを第三者がわざわざ「支那」と呼ぶ必要はありません。あえてそう呼ぶのは、やはり侮蔑的心情の現れと取られてしまう恐れが多分にあります。まあ、「南鮮」「北韓」の類ですね。
一方で中国地方の呼び名も、その地の住民なり、それが所属する国家なりが決めればよいし、会社名も会社の判断で付ければよい。そういう意味では「中国銀行」に他国の人間が文句をつけるのはおかしな話です。まあ、「トルコ大使館」はちょっとまずかったと思いますが、何の話か分からない人は、深く考えないでください。
(5/26追記)アゴラに掲載されておりました池田信夫氏の元記事(「中華人民共和国は『支那』と呼ぶのが正しい」)は、現在削除されております。
「国名は自らが名乗ったものを正とする」との基本原理に気付かれたのではないかと推察しておりますが、実態はどうでしょうか?
今後の情報に期待したいと思います。
しな