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「リベラル」を自称するサヨク

アゴラ編集部の6/10付けアゴラ記事「林原めぐみさんの発言に対しEUレベルのプラットフォーム規制が急務??」へのコメントです。


最大の懸念は、発言内容に対する批判ではなく、それを権力を使って規制しようとする姿勢ではないでしょうか。津田大介氏は本来リベラルと呼ばれる政治的立場のはずですが、リベラルであるなら誰の言論の自由も尊重すべきです。

「リベラル」というのは、本来自由主義を意味する言葉なのですが、リベラルを冠した政治勢力でこの言葉が嘘でないのは「リベラル・デモクラティック・パーティ(自由民主党)」くらいのもので、その他のリベラルを自称する政治団体や思想家の多くは、時代に遅れを取ってしまった左翼が正体を隠すための隠れ蓑なのですね。

サヨクは、かつては「進歩的文化人」などと呼ばれてメディアにちやほやされておりました。なぜ「進歩的」というかといえば、マルクスの「歴史的必然性」に従えば、彼らこそが時代を先取りした思想家であったのですね。つまり、資本主義の時代の次には共産主義がくるというわけですから。

ところが、1980年代も終わりに近づくと、共産主義の崩壊が始まった。東欧に民主主義革命がおこり、ベルリンの壁が崩され、ソヴィエト連邦も崩壊する。左翼は時代遅れの代名詞となり、そこで選んだのが「リベラル」だったのですね。これ、戦時中は共産主義と同列に自由主義者も弾圧されておりましたから、まあ、仲間である、と言えなくもない。中身は全然違うのですが。

かつての共産主義諸国は、プロレタリアート独裁の原則のもとに、ブルジョア的思想、反革命思想を弾圧することが正当化されてきた。共産主義が成り立たなくなっても、昔ながらのやり方は踏襲され、旧共産国は自由が制限される。そんな状況下で、同じ流れを汲む人たちが「リベラル」を僭称する。滑稽な話ではありますけど、今回のような話は、驚くようなことでもありません。

1 thoughts on “「リベラル」を自称するサヨク

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