岡本裕明氏の6/17付けアゴラ記事「バラマキしかないのか?石破首相:支持率がさほど下がらない不思議」へのコメントです。
ここに来て経済対策としておひとり様2万円、お子様には更に2万円、住民税を払っていなければ更に2万円を配る物価高対策は石破氏の「本意ではなく、やりたくないけれど、渋々やむを得ず、苦渋の選択でそうせざるを得なかった」わけです。これが本当に自民党が選挙を勝ち抜くための方策だったのか、私には失望なのであります。賢くないです。
賢い、賢くないは、絶対的な評価指標ではなく、相対的な指標であることに注意しなくてはいけません。つまり、石破氏は、他の野党指導者と比べて賢いのか、そうではないのかを判断しなくてはいけないのですね。
で、「おひとり様2万円、お子様には更に2万円、住民税を払っていなければ更に2万円」という今回の自民党によるバラマキは、野党各党のバラマキと比べて賢いのかそうでないのかが問題となります。野党各党のバラマキと言いますのは、ザックリいって、消費税減税ですね。
消費税減税のまずい所は、その恩恵が、消費に費やした額に比例するということ。大量に消費している人には大きな恩恵があり、少ししか消費していない人には少しの恩恵しかない。その意味は、ぜいたくな暮らしをしている人には手厚く、かつかつの暮らしをしている人には薄くばらまく、ということですね。これって、金持ち優遇じゃん。
今回の与党案は、これに比べればはるかにマシ。少なくとも金持ち優遇ではないし、貧困世帯には手厚いバラマキがありますし、子育て世帯へのプラスアルファも、少子化が問題となっている今日的テーマにぴったりと合っております。野党が下手にこれを批判すると、ブーメランになるのと違いますか?
mashi