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防衛費の対GDP比を増やす妙手

アゴラ編集部の6/22付けアゴラ記事「米国、日本に防衛費GDP比3.5%を要請:2プラス2会合は見送りに」へのコメントです。


日本の防衛費について、当初はGDP比3%を主張していたものの、最近になってその増額規模を引き上げ、GDP比3.5%を要請するようになりました。

3.5%というのは良い数字ですね。つまり、軍事研究費は防衛費に含まれること、科研費の対GDP比率が3%強であることに鑑みれば、科研費の一定比率を軍事研究費に切り替えて支出することで、我が国の支出をほとんど増加させずにこの要求にこたえることができます。これは、今日の先端技術が、民間向けと軍用との区別がつきにくいことによります。

その代表格がAI技術で、暗号解読にも、ロボットやドローンの制御にも、最先端のAI技術は極めておく必要がある。また、これで動かす人型(犬型も?)ロボットやドローン(空中、海中)などの技術も開発しなくてはいけません。

エネルギー分野では、核融合炉を加熱するためのジャイロトロンが日本のお家芸なのですが、これをミサイルに照射すれば打ち落とせそうですし、ドローンの制御を失う目的であれば相当遠距離からでも効果がありそうです。また、レーザ核融合に用いる大出力レーザも、兵器としての利用が種々考えられております。放射性廃棄物を資源化する高速炉は、兵器級プルトニウムができるという利点(問題点?)があるのですが、こちらは軍事研究とはせずに、民間研究という衣をかぶってやるのが良いと思います。

軍事研究という建前で研究活動を活発に進めるのは、限られた国家予算で米国の要求にこたえる良い案のように見えますが、一つ問題なのが、昔の学術会議の人たちのような「軍事研究はまかりならん」という研究者の存在です。とはいえ、ない袖は振れない、浮世の義理も果たさなくてはならない事情もある。これらの浮世離れした人たちには、あきらめていただくしかないのではないかと思います。

1 thoughts on “防衛費の対GDP比を増やす妙手

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