アゴラ編集部の6/23付けアゴラ記事「参院選前哨戦の都議選で自民大幅減、国民民主・参政党が躍進」へのコメントです。
面白い結果ですけど、これから直ちに、国政においても自民退潮と結論付けることも難しい。なにぶん、都には都民ファースト(都民)があり、自民、公明、都民の三党が与党を形成している。都民が自民と一体と考えれば、合わせて伸びておりますし、公明と合わせても一議席の減で済んでいるのですね。
一方の左ですけど、立憲共産党などとも揶揄されます、共産党の退潮が功を奏して、立民と共産党を合わせるとマイナス一。与党と良い勝負です。
右は、維新が議席を失い、参政党が3議席を得る。合わせて2議席の増となり、左右の1議席ずつがこちらに移動した形となりました。音喜多氏には深刻な問題かもしれませんが、全体としてみれば、こちらは大きな影響もなさそうです。ネットの力が徐々に増えており、これを取り込んだものが勝つ、ということでしょうか。
その他、国民民主党の躍進が目立ちますが、先の衆院選の勢いを引く形であって、今回改めて躍進したというわけでもないでしょう。とは言いましても、某不倫議員たちがお騒がせした直後で勢いを保ったのが意外といえば意外。まあ、都会では、この程度のことではさほどびっくりしない、ということかもしれません。
都議選としては、左右痛み分けともいえそうですが、国政への影響となりますと、自民公明が議席を減らして国民立民が議席を増やしたのは、石破政権にとりまして大いなるマイナス。大躍進の都民は国政に関係ないし、大負けした共産党もやかましいだけで影響力はゼロ。こちらはあまり国政には関係ないのですね。ふうむ、石破総裁、首のあたりに何か、ひんやりとしたものを感じているのではないかな?
返信がついております。
綾瀬川 はるか
参院選まで、あと1か月。自公の支持率が上がる要因って、何かありますか?
瀬尾 雄三
綾瀬川 はるかさん
> 参院選まで、あと1か月。自公の支持率が上がる要因って、何かありますか?
都知事選と参院選の間には、二つの大きな相違点があります。一つは、東京は都会で、参院選は地方を含む全国だということ。東京はスタイルにうるさい人が多く、どんくさい石破氏にはマイナスなのですが、一方で不倫には(田舎に比べて)寛容で、玉木氏にはプラスというのが一つ。
もう一つは、都民ファーストの存在で、参院選にはこの要素がない。都民ファーストに近い政党は、国民民主党ともいわれておりますが、自民党が一番近いことには変わりません。これらを合わせて考えれば、参院選ではこれほどの大敗を喫することはないのではないかと思います。
とはいえ、都議会議員選挙で自民党が負けたことは事実であり、参院選を控えて浮足立つ党内の人たちからは、石破降ろしの声が上がらないとも限らない。そこで小泉総理にバトンタッチなどということになりますと、自民党の支持率が急増する可能性もあると思います。
まあ、先のことはだれにも読めないわけでして、おコメの値段が順調に下がれば、小泉人気はさらに上がるでしょうし、何らかの不祥事に巻き込まれないとも限らない。トランプ氏との関係がどうなるかにも左右されそうで、先行きの見通しは相当に不透明というしかありません。
フリーん