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そろそろ、落とし所を探らねば

アゴラ編集部の7/1付アゴラ記事「トランプ大統領、日本のコメ不足を憂慮: 輸入受け入れへ圧力強化」へのコメントです。


米価の急激な高騰を受けて、民間主導で外国産米の輸入が進んでいます。

1kgが341円の関税で好きなだけ輸入できるなら、5kgで1705円ですから、確かに、昨今の我が国のコメ小売価格をみれば、すでに輸入自由化されているような話ですね。関税はかかりますけど、現在の市場価格に照らせば、輸入がペイしてしまう。輸入規制の意味はなくなってしまいました。

現状でも、米作農家が時給10円とか、あと10年しか続けられないと言っているということは、今後もコメの価格を上げざるを得ず、一方で、現行の関税をかけても輸入米がペイするとなりますと、我が国の食料自給はすでに破綻していると言わざるを得ない。

ここは、コメに関する政策を180度転換する良い機会ととらえ、大胆な政策転換が必要なところ。少なくとも、すでに破綻している米作農業のために自動車産業を犠牲にする愚は避けなくてはいけません。

どのみち、備蓄米もほとんど底をついてしまったはず。まずは、期間を切って、ミニマムアクセスの数量を拡大し、その間に、輸入の完全自由化や経営の大規模化を含む、大胆な政策変更を検討することにするのが良いのではないでしょうか。ここは、小泉特使を派遣して、あっと驚く政策転換を打ち出すというサプライズが欲しいところですが、さて、どうなりますか。

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