アゴラ編集部の7/4付けアゴラ記事「日米関税交渉「30%」が防衛ラインの大失態:農業死守で自動車失うか」へのコメントです。
トランプ大統領の日本批判は、6月末に日米閣僚協議が不調に終わった直後から激化し、メディアでは「日本に自動車25%関税の手紙を出す」とまで述べ、SNSでも日本が米国産コメを受け取らないことに不満をぶつけました。米国政府は当初、日本を「交渉が最も進んでいる国」と期待していましたが、期待が裏切られたことで「強硬な相手」と見なすようになり、交渉の空気は一変しました。
ここに、二つのメッセージが込められていることに気づかなくてはいけません。一つは、最終段階まで来ているということ。このまま進むと、強硬な線を米国側は打ち出すであろうということ。もう一つは、ここにきてコメの輸入を重視する形に、方向転換しているということなのですね。
コメ重視の方向転換は、トランプ氏も述べているように、日本にとってダメージの少ない形であるということ。なぜこれを彼が強調しているかといえば、ここで、形のある成果をトランプ氏が欲しがっているということなのですね。
つまりここでの日本側の妥協はトランプ氏にとって大きな価値がある、ということであり、その見返りも大きいことが期待される。このタイミングを逸してはいけません。日本農業を犠牲にしない形での妥協の線を、早急に見出して、米側に回答すること。これこそ、石破氏のリーダーシップの見せ所なのですね。
日本の総理に決断力がない、などということが明らかになりますと、自民党にとりましては参院選も絶望的。石破氏に決断力がないならば、周囲の者がこれを補佐しなくてはいけません。まったく、自民党には、人材というものがないのでしょうか? そうだとすると、またこれが国民にばれてしまうと、参院選でまず、手痛いしっぺ返しを食らうこと、お約束ですよ。
がんばれ日本