音喜多駿市の7/6付アゴラ記事「『原則3割負担』で世代間の不公平を正す──医療制度改革の第一歩」へのコメントです。
大切なのは「年齢」ではなく「負担能力」で判断すること。裕福な高齢者には応分の負担をしていただき、本当に困っている人──それが若者であれ高齢者であれ──をしっかりと支える。これこそが真の公平性ではないでしょうか。
良い考え方です。年齢で人を差別してはいけない。これは、普通の人権思想だと思います。日本や、おそらくアジア諸国が、このあたりの考え方で、少々遅れていると思います。
まずは、米国のように「年齢差別禁止法」を制定すること。年功序列や定年制度といった、年齢で異なる扱いにすることは、法律で禁止する。年金は、給付付き税額控除のような形の税制の一部という形で支給する部分と、確定拠出年金のような、個人なり企業なりの個々の拠出金から支払う年金というわかりやすい制度に改めることです。
税でまかなう際のひとつの問題は、金融資産からの収入が比較的低い税率で一本化されていること。せっかくマイナンバーカードを普及させたのですから、すべての収入にかかわる税を所得税に一本化しなくてはいけません。
複雑な制度は、一部の大きな利益を得る人が出てくるため、政治的に魅力があるかもしれませんが、その裏には多くの人が損をしている。多くの場合、不公正な制度になってしまうのですね。制度は簡素なものが一番。「畑打ちや、法三条の札の下」です。
1割で