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トリックスター「トランプ氏」

長谷川良氏の7/13付アゴラ記事「不安と不確実性が支配する『時代の転換期』」へのコメントです。


トランプ氏は自身が認めているように時代が用意した予言者のような存在かもしれない。新しいものを生み出すために、古いものを破壊する使命を受けた予言者だ。だから、必然的にそのような予言者は既成の社会、世界から激しい批判にさらされる。トランプ氏はこれまで2度、暗殺未遂の危機に遭遇している。ただ、既成世界の破壊を使命とする予言者に「破壊後の世界」の青写真を尋ねることはあまり意味がないだろう。新しい世界を建設する使命を持った予言者の出現まで待たなければならないからだ。

「預言者」より「トリックスター(いたずら者)」という言葉がぴったりであるように思いますけどね。トリックスターは、人間に火をもたらしたプロメテウスのような「賢者」もあり得るのですが、多くは「愚者」。トランプ氏がどちらであるか、私には判断がつきませんが、一見後者に見える。答え合わせは3年後、かな?

現在が人類の歴史の大きな変曲点にきていることは確かでしょう。その始まりがいつであったかは、各人各様なのでしょうけど、私は1968年であったように思える。この年、ベトナム反戦を掲げる学生運動が激化し、アポロ8号が月の地平線から昇る地球の写真を人類にクリスマスプレゼントする。ここから始まる10年で、オイルショックが起こり、資源環境問題が認識され、ジャパンアズナンバーワンといわれるようにもなる。

次の10年では、電子技術が進歩してついにマイクロプロセッサが誕生し、個人がコンピュータを所有するようになる。貿易摩擦が激化して1985年のプラザ合意以降急激な円高が進み、バブルとその崩壊もあって日本経済は落ち込んでしまう。一方で、共産主義陣営も行き詰まり、1989年のベルリンの壁崩壊に至るのですね。

その後も概ね10年刻みで大きな変化が起こり現在に至っております。次は2028年、最初の1968年からは60年の区切りの良い年です。果たしてその時、何が起こりますか。思想界は、さまざまなイデオロギーがいったんガチャポンしてポストモダン思想がもてはやされたのですが、それも流行が終わってしまいました。まあ、技術的にはAIと核融合と量子コンピュータかな?いろいろと見えているものはあるのだけど、さて、どうなりますか。ともあれ、何かが出てくるであろう、3年後を楽しみにしたいと思います。

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