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自国民保護と外国司法への介入

アゴラ編集部の7/31付けアゴラ記事「米国保守派が韓国、ブラジルの司法を攻撃:関税交渉の道具に」へのコメントです。


他国の法制度に対する政治的干渉は、外交の新たな火種となりかねず、国際社会の中立性と信頼性が試されています。

この一例にアルコニス問題を引用したことは不適切と思われます。アルコニス問題は、我が国の司法の場における人権侵害が著しいとの国際的な常識に基づくものです。

最近でも、捜査機関による証拠の捏造が認定されたり、獄死した囚人の無罪が確定したりしております。この部分は、日本サイドから信頼回復すべき問題なのですね。この問題の深刻さは、我が国と犯罪人引き渡し条約を締結している国が、韓国と米国の二か国のみという点に明瞭に表れております。日本の司法に対する国際的信頼の回復は、我が国を文明国と認めてもらううえで、極めて重要と思わなくてはいけません。

アルコニス問題に対する米国サイドの行動に関しては、このような国において自国民が人権侵害を受けた際に「法制度に対する政治的干渉」を行うことは全く正当なことです。「自国民の保護」は、まさに政府がなすべきこと。中国で日本人が不当に逮捕されるようなことがあったとしたら、政府はその解放に最大限努力しなくてはいけません。

ブラジルと韓国の問題に関しては、詳細がよくわかりませんので論評は控えます。まあ、韓国の「前大統領」が罪に問われるケースが異常に多いことは、大統領が犯罪を犯しやすい傾向があるのか、それとも前大統領が冤罪を被る傾向があるのかのいずれかであり、後者であれば、これを非難することは人権保護の観点から正しい行為ということになります。まあ、韓国人同士が傷つけあっているなら、海外からの介入は、余計なお世話という気がしないでもないのですが。


返信が付いております。

渡辺井文

2021年5月29日 静岡県富士宮市の飲食店駐車場に車が突っ込み、2人が死亡・1人が負傷。運転していた米海軍将校リッジ・アルコニス氏は現行犯逮捕。証拠の捏造のしようが無い・・・・


瀬尾 雄三

渡辺井文さん

> 証拠の捏造のしようが無い・・・・

それぞれの行為が正しいか間違っているかが問題ではないのですね。日本の司法を、世界が信用してくれていないということが大問題です。

一つ間違いをしでかしたということなら、説明すればわかってもらえるのだが、日本の司法システムそのものが信用されていないということは、日本人、日本という国が、そういうレベルにあると思われてしまっている。

これでは、我が国が世界のリーダー的立場に立つことは難しいし、国際交渉の場でも、我が国の発言は、割り引いて考えられてしまう。

国内に対する行為であっても、世界がそれを見ている。それぞれの組織で責任あるポジションを担う人たちには、その点を重々意識して行動していただきたいものです。早い話、日本人が劣等民族とみなされるような行為は慎んでいただきたい、ということですね。

1 thoughts on “自国民保護と外国司法への介入

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