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インフレ対策も優雅なる無視で

アゴラ編集部の8/22付けアゴラ記事「長期金利が1.615%に上昇:与野党でバラマキ合戦をやってる場合?」へのコメントです。


多額の国債を日銀が購入したから金利が上昇しているわけではないでしょう。日銀が利上げに踏み切るとの予想があるから、低利の国債が売られて、金利が上昇する。日銀が利上げしなければ、この予想は外れて金利が低下する、となるのではないかな。

問題は、米国のインフレで、トランプ氏が高率の関税をかけた結果、米国の物価が上昇することが予想されます。ではFRBは金利を引き上げるかと言えば、ここにきて利下げ予想が支配的なのですね。つまり、インフレは放置、というのが米国の方針なのでしょう。

ここで日本が利上げに踏み切ると、為替は一転、円高に向かいます。そして、輸出産業の業績が悪化して、法人税収入が下がる。政府は国債増発を迫られてしまいます。かつての民主党政権時代に起こったことですね。これでは、日本を窮地に追い込む展開となってしまいます。

ではどうすればよいか。答えは簡単。米国がインフレを放置するなら、日本もインフレを放置するのがベスト。みんな揃ってインフレになるなら、世界経済に大きな変動は生じないのですね。その結果、全世界的に貨幣価値が低下する。これは実は日本政府にとっては非常にありがたいことなのですね。つまり、借金が実質棒引きになりますから、借金王の日本政府はウハウハです。

物価が上昇すれば国民生活が苦しくなると思われるかもしれませんが、給与や年金も上がれば差し引きゼロ。累進課税がありますので、高所得層の方には増税になりますが、そうでない方にはさほど問題ない。キャッシュを積み上げてリタイアした高齢者にはちょっと厳しいけれど、もともとリッチな方々ですから、大きな問題にはならないはず。そういうわけですから、あまり先行き、悲観したものでもないと思うのですけどね。

1 thoughts on “インフレ対策も優雅なる無視で

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